人の金で焼肉食べたい

気づいたら東大卒業してました.

院死について

この記事はeeic Advent Calendar 2017の14日目の記事として書かれたものです.

はじめに

はじめまして.eeic2015の渋川夏海ともうします.
現在は情報理工学系研究科電子情報学専攻の修士1年をしています.
今は,卒研とは異なる分野の研究室におり,その勉強をしたり講義に出たりと,なかなかに楽しい日々を過ごしております.

さて,修士1年といっても実は私は今年の秋に入学(入院?)しました.
どうして,私は秋入学なんかすることになってしまったのでしょうか.
どうすればよかったのでしょうか.この先,どうすればいいのでしょうか.

技術的・学問的なことを書くのは他の人におまかせして,電気系の学生なら,そのほとんどが経験する院試について,そしてほとんどの人は経験しない院死について,書いてみようと思います.ついでに,私の学部時代の生活についてもちょこっと書きます(こんな生活をしていると落ちるよ的な意味で).

私の学部時代

ついでと言いましたが,時系列順に最初に書くのが自然ですよね.

進学前

航空宇宙とかを志望していた気がしますが,点数が足りなかったのと,プログラミングとかおもしろそーって思っていたので,電情に進学することにしました.
底点ギリギリだったような記憶があります.
授業もわりと出ていました.

4学期 (B2冬)

他の人も書かれていますが,EEICの4学期は過密な時間割が組まれており,確か木曜日が全休である以外は,平日は1-5限すべてという感じだった気がします.
それでも,ほとんどの講義には出席し,単位も1つ(情報理論)以外はすべて取りました.

この調子で行くべきだった.

5学期 (B3夏)

本郷に進学し,家も近くなり,出席難易度は下がったと思いきや,午前中はほとんど起きられず,午後の実験しかまともに出席しないようになっていきました.
5学期はまだシケタイがかなり機能しており,また,過去の先輩方が残してくれた情報も多かったことから,あまり単位を落とさずに(1桁程度)済んだ気がします.

6学期 (B3冬)

この学期からは心を入れ替えて頑張るぞと思っていましたが,5学期で学んでいるべきだった基礎知識もほとんど入っておらず,朝も起きられず,精神も病んで,結局実験以外はほとんど行っていませんでした.
単位も半分近く落としました(とった単位のほとんどが実験のおかげでした).

それでも,4学期の過密時間割のおかげで,卒業に必要な残りの単位はそれほど残っていませんでした.
しかし,合計点制度に加え,特殊な点数計算方法が導入されたため,私の持ち点はひどいものでした.
希望していた分野の研究室には当然配属されませんでした.

7学期 (B4夏)

この学期は,過密時間割もなく,比較的精神状態が穏やかでした.
配属された研究室もいいところで,結構良い日々だったのではないかと思います.

しかし,私は院試をナメていました.

私と院試

私は院試を合計3回受けました.まずは,簡単に私の院試歴を振り返ってみましょう.

  • 1回目: 2016/08 (B4夏)
    • 情報理工学系研究科創造情報学専攻に出願,受験するも不合格.
  • 2回目: 2017/02 (B4冬)
    • 情報理工学系研究科電子情報学専攻に出願,受験するも不合格.留年決定.卒論は提出済み.
  • 3回目: 2017/08 (2回目のB4夏)
    • 情報理工学系研究科電子情報学専攻に出願,受験し合格.秋卒業.
    • 工学系研究科電気系工学専攻にも出願していた.

1つの専攻に出願すると3万円とられますから,合計12万円かかったことになります.

1回目: 2016/08 (B4夏)

どうして,私は創造情報学専攻に出願してしまったのだろうか.

私は電情出身ですので,他の多くの人がそうであるように,電子情報学専攻に出願するべきでした.
なぜ電子情報学ではなく創造情報学を選んだかというと,もちろん魅力的な研究室があったというのもありますが,入試科目で数学かプログラミングのどちらかを選ぶことができたからです.
また,創造情報学は下に学部がないため,入りやすいだろうと考えました.

間違いポイント1: 数学ではなくプログラミングを選択したこと

私は数学が得意ではなく,プログラミングならもしかしたら…との考えから,プログラミングを選択してしまいました.
しかし,競プロ勢というわけでもなく,日常的にコードを書いていたわけでもない,初心者に毛が生えた程度のレベルの私は,数学を選ぶべきだったのです.

創造情報学のプログラミングは,年により問題のレベルが大きく異なります.
そして,比較的簡単な年も,別に簡単というわけでもありません(私にとっては).
何よりも,周りに同じ科目を受ける人がいないため,誰にも相談できません.
よほどプログラミングに自信がある人以外は,数学を選ぶべきです.

これは,結果論ですが,この年の情報理工の共通数学は例年より簡単だったようです.
数学を選んでいれば…などと悔やんでも仕方ありません.
当時の私が解けていたとも限りませんしね.

間違いポイント2: 創造情報学専攻を選択したこと

そもそも,創造情報学を選ぶべきではありませんでした.

これも結果論になってしまいますが,この年は,定員に対する受験者数は4倍ほど,
そして,合格者数は定員よりかなり少なく,実質的には7倍程度になっていました.

定員まで採ってくれれば受かったかもしれない…とは正直思えませんが(笑えないほど点数が低かったので).

間違いポイント3: 面接をナメていたこと

電子情報学は面接が60点固定であるという噂がされております.
実際,電子情報学の面接は結構大雑把で,大したことも聞かれません.

そのノリで,創造情報学も面接は大した事ないだろうと思って,
あまり真面目に準備していませんでした.

結果はひどいものでした.この専攻では,面接の点数は-2〜+2の小数点以下2桁でつくのですが,私の点数は0.9くらいでした(正確な数値は忘れましたごめんなさい).

「志望する研究室の研究分野について,何か勉強したことはありますか?」なんていう質問,考えてみればしてあるのは当然ですが,院試を舐め腐っていた院試ナメナメオタクであるところの私はそんなことしていませんでした.
もちろんまともな回答ができたわけはありません.
面接をしてくれた先生方の貴重な時間を潰してしまって本当に申し訳ございませんでした.

創造情報学院死まとめ

僕がもしEEICのB4に戻ったとしたら…なんて考えても無駄ですが…もしこの専攻の研究室に興味があって,この専攻を受けたいという人がいましたら,ぜひがんばってください…

Chromeのブックマークによれば当時の私はこの辺の記事を読んでいたようです.諸先輩方ありがとうございました.
東大院受験記録プログラミング編 – あずぶろ
東大大学院 情報理工 創造情報学 プログラミング対策 - My dairy(笑)
創造情報学専攻(電子情報学専攻)の対策 - とんとんの院試ブログ

夏院死後

院死して気を落としていたものの,電子情報学は冬院試を実施していることを知っていましたし,比較的落ち着いてはいました.
しかし,院死は終わりませんでした.

この記事は「院死」でググると出てきて,結構刺さるものがありましたね…
ソフトとハードの交差点:院試に落ちたときの手引き - livedoor Blog(ブログ)

2回目: 2017/02 (B4冬)

冬院試は上述したとおり電子情報学を受験しました.
受験者は33人.
何人合格したかはわかりませんが,私は落ちました.

間違いポイント4: TOEFL iBT

冬院試はTOEFL ITPが使えないので,TOEFL iBTを予め受験しておく必要があります.
iBTはITPよりも大分難しいし,SpeakingとかWritingとかもあるし…と正直面倒なので,まったくおすすめできませんが,義務なので受けました.
英語は大した点数にならないと言われていたので,買った参考書も開かず,何も情報を得ず,何も勉強せずに受けに行ったら60点しかとれませんでした.
ITPに換算すると500点ですので,ボーダーといったところでしょうか?

隣の受験者がずっと「I live in Tokyo. I live in Tokyo...」とマイクに向かって喋っていて怖かったのと,あとは,この会場宇都宮*1だけどっていう記憶しか残っていません.

間違いポイント5: 卒論

当然ですが,この時期は卒論と被ります.
卒論と同時並行で院試勉強を進めることは厳しいです.
優秀な人なら可能かもしれませんが,私は夏院試に落ちた非優秀な人間ですので,当然並行して進めるなどということはできませんでした.
結果として,精神を病んで両方とも進まなかったり,両方とも中途半端になったり…と,全くいいことはありませんでした.

思い切って卒論は切って(出せばどんな出来でも卒業はできる)院試勉強に全振りする,あるいは,院試は諦めて卒論を頑張る(これはこれで悔いは少ないだろう)という選択ができていれば良かったのでしょうね.

私には無理でしたが.

冬院試まとめ

問題の難易度はおそらく夏院試とさほど変わらないでしょう.
しかし,周囲の同期が卒論に忙しい時期に,一人院試勉強なんかしているのは結構つらいので,夏院試に受かったほうが絶対良いです.
冬でもいいやと思っている人はいないと思いますが,もしいたら,夏頑張って受かったほうがいいんじゃないでしょうか…

留年

出せば通るということで,ギリギリ卒論は提出できましたが,ついに留年してしまいました.
ちなみに,取得単位が足りないということを理由に留年しました.

学部5年目の夏学期は,当然単位もほぼ揃っており,時間割はスパースでした.
適当に授業をとったりもしてみましたが,8学期も似たような感じでしたので,
授業に出席するということがそもそもできなくなっており,ほとんど行かなくなってしまいました.

間違いポイント6: 院試浪人は普通ではない

この大学にいると(Twitterをしていると),留年はわりとありふれたことに思えますが,大抵の人間は留年せずにまっとうに卒業していきます.
そして,何度も煽られましたが,院試は普通落ちないので,院試浪人は普通ありえません.
院試浪人は決して普通のことではないのです.

3回目: 2017/08 (2回目のB4夏)

絶対に落ちるわけには行かなかったので,電子情報学専攻に加え,電気系工学専攻も併願していました.
もちろん両方合格することはシステム上できないのですが,電情の筆記試験で落ちた場合,電気系工学を受験することができるので両方出しました.

ここまでくると,流石に過去10数年分の過去問は既に解いてあり,一体何をすればいいのかわからなくなっていました.

数学の出来はひどいものでしたが,専門の問題との相性がたまたま良かったため,なんとか電子情報学専攻に合格することができました.

間違いポイント7: 院試は何回も受けるものではない

院試は院生として研究をしていく最低限の能力があるかどうかを見るものです.
そもそも1回でも落ちたら能力がないと思っていいのかもしれません.
それでも諦められずにズルズル3回も受けてしまいました.
この選択が正しかったかどうかは正直わかりません.
素直に就職しておけばよかったのかも…

この1年半を振り返って

院死はつらかったですが,この1年間が全てつらかったかというとそういうわけではありませんでした.
特に今年の夏学期は,時間に余裕ができたこともあり,いろいろなことをゆっくり考えることもできました.
それに,先生のご厚意により研究室に籍を置かせていただけたことで,中途半端になってしまった卒論の続きをすることもできました.

院死した人へ

つらいですよねわかります.
同じ院死仲間(なんて不名誉なんだ)として私でよろしければいつでも話を聞きますよ.

院死しそうな人へ

死ぬ気で勉強してください.院死しないために…

普通に受かった人へ

すごい!100点満点だ!!

おわりに

院死はクソ.内部なんだから全員採ってくれ.

*1:申し込みを1週間前にしたら東京の会場は埋まっていたので宇都宮まで行くことになった